「本を作る展」とスタシス・エイドリゲヴィチウス
母校で行われていた展示二つ
島本脩二先生の「本を作る展」と、
スタシス・エイドリゲヴィチウス展。
スタシス展はドローイング・ポスター・挿画・写真作品から成る膨大な点数。見応えからして凄いですが、その絵のもつ牽引力ったらない。陰鬱だけど可愛らしく、ずーっと観ていたくなる感じ。展示物すべて見通すには時間と日数が必要でした。またどこかで企画されないかしら。
本を作る展は、島本脩二先生が手掛けられた本と同時に、学生の作品が展示されており。ゼミを受講していたときの拙作もありました。本を編集・デザインするといっても、あっという間の時間の中で、当時の自分が受け取り消化できたものの少なさ・・・。
あと、展示されていた美術雑誌では私の大好きなルーカス・クラナッハとウィリアム・ブレイクの特集号があったのが嬉しくて、めくりながら少しドキドキしました。(これだけで30分ほど経過してしまう!)
こう見ると、一つの展示というものが出してくる情報量に対して、こちらはいつも不完全燃焼の切なさを抱いてしまうことをまざまざと感じます。
見尽くしてない、感じ尽くしてない、言い尽くしてない。それだからこそ、何かを観に行くのは面白いのですが・・・。
足りないのは時間ではないのかしら。
熱なのかしら。
果たして、片想いのようではある、
さて。
二つとも、行けて心に残りました。